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【社内勉強会】「マーケティング講座」を開催しました!

こんにちは。広報担当の肥山です。
先日、福岡本社オフィスにて社内勉強会「マーケティング講座」を開催しました。
今回は、ポート株式会社 代表取締役の中山さんに実践的なマーケティング知識をたっぷりと学ばせていただきました。
ポート株式会社では、2025年よりクライアント向けに「マーケティングの基礎」をベースとした実践型プログラムの提供を開始しており、すでに約200名が受講されているそうです。
お問い合わせはこちら
https://www.portinc.co.jp/

ポート株式会社 中山代表
弊社はマーケティング支援を主軸としていますが、改めてその本質を見つめ直し、知識を深める良い機会となりました。
この記事では、講座の概要と当日の様子を一部ご紹介いたします。
目次
- 勉強会の目的
- マーケティングとは?
- フレームワークとは?
- マーケティング施策立案の基本構造
- 勉強会で得た学び
勉強会の目的
今回の勉強会は、次の目的のもと開催しました。
▼目的
「WHY → WHAT → HOW」の思考構造で思考を整理し、説得力ある提案として表現できるスキルを身につける。
▼今回の講座を開催する背景
弊社では、マーケティング未経験からキャリアをスタートしたメンバーも多く在籍しています。
社外では全員が“プロフェッショナル”として見られるため、経験だけでなく知識と論理的な思考力が求められます。
そのため、フレームワークを活用して思考を構造化し、提案力を高めることが今後の成長に不可欠だと考えています。
今回の講座では、それらの基礎をしっかり学ぶことができました。
マーケティングとは?

皆さん、マーケティングとはなんだと思いますか?
少し考えてみてください。

参加メンバーの回答は以下のようなものでした。
・物を売る仕組み
・物を売るための戦略
・必要な物を必要な人に届ける
など
多くのメンバーが似たイメージを持っていることがわかりました。
ここで紹介された、日本マーケティング協会による最新の定義がこちらです。
【マーケティングとは】
顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。
※日本マーケティング協会より
https://www.jma-jp.org/news/site_detail/283
日本マーケティング協会はこのように発表しています。
もう少しわかりやすく、講師の中山さんがわかりやすく説明してくださいました。
【マーケティングとは】
企業が提供する価値と、お客様が求める価値をつなげ、理解・共感してもらい、長く愛される関係を築くこと。
フレームワークとは?
次のテーマは「フレームワーク」です。

皆さん、フレームワークと聞いて何を思い浮かべますか?
こちらも少し考えてみてください。

参加者からは、
・思考を整理する手法
・成功者の思考が整理されたもの
・枠組み
などといった意見が挙がりました。
実際に、マーケティングの現場においてフレームワークは以下のような役割を果たします。
【マーケティングフレームワークは】
論理的に適切な考え方を導き、情報の取捨選択を助けます。
また、チームにとって「共通言語」として機能し
フレームワークに沿って話し合うことができます。
結果としてコミュニケーションが円滑になり
より少ない時間やエネルギーで、効果を最大化します。
※注)ただし、あくまでフレームワークは「整理のためのツール」であり、目的ではなく手段であることも忘れてはなりません。
マーケティング施策立案の基本構造
では、ここからワークショップへと進んでいきます。
WHY・WHAT・HOWで施策を組み立てるワークショップ
ワークショップでは
「なぜこの施策を行うのか?」に論理的に答えられるように、
「WHY・WHAT・HOW」の順で思考を整理しました。
WHY-WHAT-HOW
🎯 WHY(目的:なぜか)
🔍 WHAT(何をするか)
🛠 HOW(どう実現するか)
この順番で、“なぜ・何・どのように”のセットで考えると、選択の理由や優先順位などすべてに説明がつく状態になります。
まずは、自身の業務を「WHY・WHAT・HOW」のフレームワークに落とし込むことで、
「実際にフレームワークを使う」
「業務を構造的に整理してみる」
といった体験を得ることができました。
その後、グループ内で内容をシェアし合いました。
このワークの目的は、フレームワークに沿って思考を構造化し、それを相手に説明することで、「伝える」ではなく「伝わる」ことの重要性を体感してもらうことにありました。
マーケティングのフレームワーク
さらに「WHY・WHAT・HOW」をそれぞれ分解し、具体的なマーケティングフレームワークに落とし込んでいきました。
なぜここまで分解する必要があるのかというと、「WHY・WHAT・HOW」だけで整理するのが意外と難しいためです。
実際に、自分の業務をこの枠組みで構造化しようとした際にも、手が止まってしまうメンバーが少なくありませんでした。
これをクライアントの戦略立案に応用するとなると、求められる精度や説得力はさらに高まります。
そこで今回は、「WHY・WHAT・HOW」の精度を高め、その裏付けをより確かなものにするために、マーケティングの代表的なフレームワークを用いて、各要素をさらに深掘りするワークに取り組みました。
WHY→3C分析(なぜ?背景・目的)
WHAT→STP(なにをするか?戦略・方針)
HOW→4P/4C(どうやって実行する?)
3C分析
3C分析は、マーケティング環境を把握するための基本的なフレームワークです。
3Cとは、
・Customer(市場・顧客)
・Competitor(競合)
・Company(自社)
の3つの頭文字を取ったものです。
この3つの視点から情報を整理することで、環境の全体像を抜け漏れなく把握することができます。
例えば、「売上を上げたい」という目的があった場合でも、「なぜ売上を上げる必要があるのか」「その背景は何か」が明確になっていないと、ただ漠然と「売上を上げる」だけが目的となり、最終的な施策出しが曖昧なものになってしまいます。
「なぜ〇〇をするのか?」ここの精度を上げる為に
市場・顧客、競合、自社の視点で分解する必要があります。
STP分析
STP分析は、マーケティング戦略を立てる際に広く使われている代表的なフレームワークです。
・Segmentation(セグメンテーション)
・Targeting(ターゲティング)
・Positioning(ポジショニング)
の3つの頭文字を取ったものです。
「〇〇をする必要がある」といった目的が定まった後は、具体的にどのような戦略・方針で進めるのかを決める必要があります。
これは、「WHY」に続く「WHAT(何をするか)」の部分にあたります。
その戦略を立てるために、まず市場の全体像を把握し(Segmentation)、
その中で狙うべきターゲット(顧客層)を絞り込み(Targeting)、
競合との位置関係を明確にしながら自社の立ち位置を定めていきます(Positioning)。
このようにSTP分析を使ってWHATを構造化することで、施策に一貫性が生まれ、狙うべき市場と届けるべき価値が明確になります。
4P/4C分析
最後に「HOW」を出していくうえで必要な企業視点での4P、一方で顧客からはどのように見えているのか?どのように求められているのか?を導くための4Cの視点で、分解を行います。
中山さんによれば、多くの現場では4Pのみで議論が進むケースが多く、実際の顧客や生活者の視点が置き去りにされてしまうことが少なくないそうです。
企業からの一方的な発信では、顧客にとって「ただの押し売り」になってしまうリスクもあるということですね。
4P分析とは、企業視点で自社のマーケティング戦略の立案を行う際に活用されるフレームワークです。
■ 4P(企業視点)
・製品(Product)
・価格(Price)
・場所(Place)
・プロモーション(Promotion)
の3つの頭文字を取ったものです。
4C分析とは、顧客視点で自社のマーケティング戦略の立案を行う際に活用されるフレームワークです。
■ 4C(顧客視点)
・顧客価値(Customer Value)
・コスト(Cost)
・利便性(Convenience)
・コミュニケーション(Communication)
の3つの頭文字を取ったものです。
4P分析との違いは、「顧客視点」か、「企業視点」かというところにあります。
4Pは売り手目線で分析するのに対し、4Cが買い手側、つまり顧客目線での分析となります。
このフレームワークを使って、それぞれ個人で考えてみました。

今回の勉強会で得た学び
今回の講座では、マーケティングの本質やフレームワークの活用について学びを深めることができました。
参加したメンバーはワークの中で実際のクライアントを想定して取り組んでいましたが、フレームワークを使って分解したことで、さらに明確になった事や気づきが出たことが多く出ていたようです。
今回時間が足りませんでしたが、最終的にはHOW(何を行うのか?)を多く出して、その中で優先度を付けて何を行うべきなのか?までを選定することでマーケティングプランが完成するのですが、知識や型を持っていることは、未経験であっても社外の方と同じ目線で会話し、信頼を得るための強みになります。
一人ひとりが自分の提案に自信を持ち、成果につながるアウトプットができるよう、今後も継続して学びを積み重ねていきたいと思います。
引き続き、クライアントの成果に貢献できるよう、全社で向上心を持って取り組んでまいります。
マーケティングに関する勉強会やプログラムなどのご相談は、ポート株式会社までお問い合わせください!
https://www.portinc.co.jp/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。