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QBSの学びを振り返ります

皆さま、いつもお世話になっております。品川(社内通称:じゅんさん)です。
ブログをご覧いただいている皆さま、日頃より温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。お客様、パートナーの皆さま、メンバーのご家族の皆さま、そして弊社に関わるすべての皆さまに、改めて御礼申し上げます。
さて、今年の夏も例年通りの猛暑ですね。私は普段、自転車で移動することが多いのですが、この時期は信号で止まるたびに汗が噴き出します。そして、オフィスに到着すると、キンキンに効いたエアコンで一気に体が冷やされます。油断すると風邪を引いてしまうので、本当に注意が必要な季節です。皆さまも、夏風邪や熱中症には十分ご注意ください。
そんな中でも、弊社メンバーはとても元気です。








私のブログでは、弊社自慢の魅力たっぷりなメンバー達を、毎回数名ずつご紹介させていただいております。
<過去のエントリー>
・センドカルチャーと真の支配者について
・センド史に刻まれる、伝説の「おまいう」について
・センドに吹く、新時代の風
・最近あった嬉しかったこと
・2024年もありがとうございました
今回のブログでもメンバーをディスろう、間違えた、ご紹介しようと思っておりましたが、正直、直近2連続で感情入りまくり系のブログになってしまいまして、ちょっと違うな〜と思っております。流れを変えなくては、ということで、テーマを考えておりました。
そんな折、最近一部のメンバーの方から、「QBSで何を学んでいるのか知りたい」という声をいただくようになりました。

私は、ビジネスの世界では、センスよりも努力が大事だと思っています。勉強している人には絶対に勝てない。例えば、法律の勉強をしていない人が弁護士に法廷で勝つことはほぼ不可能です。
だから、ビジネスの世界で活躍するためには、学ぶことがとても大切だと考えています。
そんな考え方の人間ですので、会社のメンバーが学ぶことに興味を持ってくれていることは、とても嬉しく思います。
そこで今回のブログでは、そんな興味を持ってくれているメンバー向けに、QBSの振り返りを行いたいと思います。

QBS進学の理由
QBS(正式名称「九州大学大学院 経済学府 産業マネジメント専攻」)には、2024年4月から通っています。一般的にはMBAと呼ばれる、経営学に関する専門知識とスキルを習得できる大学院です。

入学を決意したのは今から約4年前、2021年頃だったと思います。当時会社は6期目を迎え、本業のマーケティング事業に加えて、cinqueという自社プロダクト事業や、SaaS事業など、多角化のチャレンジを加速化し始めた頃でした。自分の知識の無さに対して、すごく焦りを感じていました。
少し前のブログで、入学した理由を、このように書いています。
”シンプルに、社会、経済のことが分からないからです。
現在の私は、社会の動きを読み、自社が取るべき方向性を意思決定する力がありません。
〜中略〜
最終意思決定者の自分に求められるのは、会社を健全に成長させるための意思決定、判断です。
センドを運任せの経営にしないために、僕には世の中の動き、流れを的確に捉えるための体系的な知識が必要でした。
本を読んだり、日経ビジネスを読んでみたりと色々やってみましたが、一度しっかり学ぶために、MBAで学ぶことを決断しました。”
つまり、「経営とはなにか?」を学ぶために、QBSに進学しました。
入学前に書いたブログはこちらです。
→新しいチャレンジします
QBSで学んでいること
早いもので、入学して1年4ヶ月が過ぎました。現在は2年生の前期になりますので、卒業まであと半年と少しということになります。時間が経つのは本当にあっという間です。
社会人が通うコースですので、授業は平日の夜に開催されます。大学と同じく前期と後期に分かれていて、授業は必修科目、選択科目、選択必修科目の3つで構成されています。

1年生
1年の前期は、必修科目と選択必修科目を中心に履修しました。マーケティング、会計、財務、リーダーシップ、経済学など、その内容は多岐にわたります。
当時を振り返ると、とにかく必死でした。必修や選択必修は、「MBA取得のために必ず学ばなくていはいけないこと」です。必ずしも自分が興味があるわけではありません。授業では耳馴染みのない言葉が飛び交い、自分の知識の無さを痛感しました。
当然ながら日中は仕事をしています。QBSに通っているからといって、仕事量が減るわけではありません。自分は代表者なので、状況把握を行い、意思決定することが仕事です。学校と仕事の頭の切り替えに苦戦する毎日でした。
正直、この時は、精神的にはなかなか辛かった時期です。
ということで、決して楽なスタートではありませんでした。でも、同じ環境で一緒に頑張っている、尊敬する同期の皆さんのお陰で、なんとか乗り切ることができました。

1年後期になり、環境にもなれ、少し気持ちに余裕が出てきました。後期では、企業倫理、組織論、戦略論、ナレッジマネジメントなど、様々なことを学びました。
まだまだインプットが中心の期間ではありましたが、仕事に直結するような、自分の興味のある選択科目も取れるようになりました。
そして、QBSでの学びを会社でアウトプットする方法について考えるようになっていました。
闇雲に頑張っていた一年目が終わる頃には、不思議なもので、「経営という仕事」の全体像がおぼろげながら見えてきました。これは本当に驚きでした。
考えてみると、必修や選択必修を学ぶということ事は、これまで自分が逃げていた苦手分野にも、強制的に向き合わないということになります。それは苦しいことでしたが、自分は何を知っていて、何を知らないのかを知ることができます。
経営に必要な知識を知ることは、経営者としての自信がなかった自分にとっては、とても価値のある気づきでした。

2年生
今年の4月からスタートした2年生では、「プロジェクト演習」と呼ばれる、修士論文の作成が始まります。MBAは経営学修士ですので、多くの場合は自身のビジネスに関連したテーマを選び、論文として執筆します。
QBSには学術教授も実務家教授もどちらも経験豊富な教授陣がおりますので、学生は興味関心のあるゼミに所属し、各々の論文を進めます。

私は、複数の企業で代表者を経験された教授のゼミを志望しました。
選んだ理由は、上場企業の経営を経験された方と現在の自分の差分を知りたかったからです。そして、経営者としてさらなる成長につなげるためです。
研究テーマは「自社変革を実現する改革プランの作成」です。センドグループを更に成長させるために、様々な角度から自社を分析し、理想と現在地を捉え、ギャップを埋めるための改革プランを検討しています。
ゼミの時間は、「会社に真剣に向き合う、かけがえのない時間」です。
ゼミ生や教授の力を借りながら、自分が気づいていなかった自社の魅力、本質的な課題を特定するための時間を過ごしています。
ゼミ生の鋭い指摘はもちろんながら、教授の先生からいただく一言一言に、自分の視座視点の低さや視野の狭さを感じます。そして、自分が目指すべき姿を目の当たりにすることができます。
自分の社会人人生の中でもトップクラスに学びの深い時間で、心の底から楽しいと思えています。最高の環境です。
毎週大量の分析を行うことは決して楽な作業ではありません。毎回発表し、自分の発表の後には、汗びっしょりです。でも、それだけ真剣に向き合っているからこそ、「自分はセンドグループを、もっといい会社にできる」、そう思えます。

このように、2年生のプロジェクト演習は、アウトプットの時間です。
1年生では、これまで培ってきたビジネス経験を体系的に整理しながら、必修で不足していた知識を埋めました。2年生になってからは、その知識をフル活用して全力でプロジェクト演習に臨み、アウトプットを通して学びが深まります。
さらに、幸いなことに、私は代表者として、その学びを実践で試すことができる環境があります。
ゼミで考えた施策を実際に会社でも実施し、その効果を感じています。
QBSと会社が融合し、質の高いインプットと、膨大な量のアウトプットのサイクルを生み出し、会社も、自分自身も、加速度的に成長させていけると実感できます。

QBSに入学してよかったか?
ここまでの流れで答えは明白かと思いますが、結論は「入学して本当に良かった」です。
すでに前述したことではありますが、以下にまとめます。
1つ目は、経営に必要な知識を体系的に知ることができました。
優秀な方であれば自ら実践で学んで行くことだと思います。自分はそれができませんでした。だから、いかなければ今でも悩んでいたと思います。経営について体系的に知ることができたのは、本当に貴重な時間でした。
2つ目は、人生の師匠と思える経営者に会えました。
前述のゼミの先生は、心から尊敬できる方です。ご経歴もさる事ながら、僕達一人ひとりに目線を合わせてくれて、向き合ってくれます。誰よりも真剣に考えてくれます。そして、その一つ一つに納得感があります。ここまで尊敬できる方のもとで学ぶことができる自分は、本当に幸せ者だと思います。
3つ目は、最高の同期に出会うことができました。
同期は大手企業勤務の方から個人事業主の方まで、様々な方がおられます。業種も多様です。一人ひとりがユニークで、リスペクトができる方々です。同じ苦労を、同じ時間、助け合いながら乗り越えた大切な仲間です。特に同じゼミの仲間は、一生助け合える存在になれると思っています。

伝えたいメッセージ
社内で興味を持ってくれている皆さん、正直、2年間この環境に身を置くのは生半可な覚悟では難しいです。それくらいハードですし、プライベートの時間もなくなります。
でも、それを補って余りあるほどのギフトをくれます。特に経営者を目指す人たちに取っては、本当にかけがえのない経験になると思います。人生は一度限りです。だから恐れずに、ぜひチャレンジして欲しいです。
もし興味がある場合は、ぜひ声をかけてください。僕は、皆さんの応援を全力でサポートします。
ということで、今回も長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました。最後になりますが、今のセンドを支える「大学時代の仲間たち」の奇跡の一枚で、このブログを閉めたいと思います。

