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生産性向上File #01|AIは主張してこないけど提案してくる
センドグループには社内環境委員会という秘密組織が存在していたことをご存知だろうか。
社内のちょっとした事件を人知れず解決へと導く組織、通称『シャナカン』。
2025年、その組織は解散し忽然と姿を消した。
孤独に震える元シャナカンメンバーであるわたしはどこへ向かうのか、自問自答の末に辿り着いたのは『生産性向上』という名の果てなきプロジェクトだった。
わたしは「生産性向上プロジェクト」のメンバーとして、この場で何かしら報告していく。
労働生産性について調べてみた
一口に”生産性”というのはなにか、まずはいつものように検索してみた。
すると『労働生産性』という言葉がヒット。しかも国際比較までしてくれているではないか
日本の国力を測るためにもクリック。文書を読み進めると驚愕の事実があった。
日本はOECD(経済協力開発機構)加盟38カ国中29位
公益財団法人日本生産性本部が公表している、「労働生産性の国際比較2024」によると、日本は2023年の時間当たりの労働生産性がOECD(経済協力開発機構)加盟38カ国中29位という結果となっている。
金額に換算すると56.8ドル(5,379円)で、1位のアイルランドの154.9ドルと比較するとその差は大きい。
ただし日本の時間あたり労働生産性は上昇している
日本の時間あたり労働生産性の順位の変遷をみると、2018年(21位)から2022年(31位)にかけて急激に落ち込んでいたため、2023年は2ランク上昇している。
一安心だが、世界的には低い水準にあることに変わりはない。これから益々の改善が必要となる。
【出典】公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較2024」
日本の労働生産性が低い理由
日本の労働生産性が低い主な理由をAIが教えてくれた。
- 長時間労働の常態化
- デジタル化の遅れ
- 非効率な業務プロセス(業務の属人化、非効率な会議)
- 個人を評価する制度が弱い
ということだ。
なるほど。働き方改革が推し進められたり、DX化推進の助成金制度があるのはこういった背景があるからなのだ。
霞ヶ関はやることをやっている。それなら現場の我々もやることをやるのみだ。さて、そんな我々は生産性向上のために何から手をつけたらいいものか…
ひとまずAIまよわずAI
なんと便利な時代になったものだろうか。なにかわからないことは、いったんAIに質問するといいという世の中。
特に素晴らしいのはその圧倒的な進化スピード。今や雑に質問しても怖いくらいにこちらの意図を汲み取って回答してくれる。その汲み取り力は、着実に人間の信頼を積み重ねていることだろう。
こんな時こそAIの真価を存分に発揮してもらおうではないか。
ということで「生産性を向上させる方法」をGeminiにきいてみた
そんなこんなで迷わずGeminiに「生産性を向上させる方法を教えて」と聞いてみたが、返ってきたのは極めてありきたりな回答だった。
キャプチャを撮るのも躊躇ったほど、全くわたしの想像を超えてこない。
こんなプリミティブな回答で喜ぶのは地面師くらいなので、「つまらない回答だね」と一蹴してみることにした。
AIなりに深くお詫びを申し上げているようだが、同時に原因を仮説立てて提案までしてくる強欲さに痺れる。
ちなみに対人で「つまらない回答だね」なんて言った経験もないし言う予定もない。対AIだけのコミュニケーションとして持ち合わせておくこととしよう。
さて次はどうしたものか…
そこでGeminiにGeminiを語ってもらうことにした
自分のことは自分が一番知っている。
これは人間もAIもそうだろう。
生産性向上にAIは欠かせないと誰もが思いつく。
そのはずなのに、Geminiさんとやらは露ほども自分を売り込んでこないのだ。
「自分AIなんで、生産性向上得意っす!」
くらいの言葉が出てこない悲しさを感じながらも、今は群雄割拠の生成AI戦国時代。認知とシェア獲得のためにAIも嫌われるのを避けているかもしれないが、それでは生き残れないよGemini。
と、ちょい熱の説教をしてあげたいところだが、生産性と口角が下がるのでやめておこう。
その代わりに雑なプロンプトでも喰っといてくれ。
「Geminiを使う理由を生産性の観点から教えてよ」
こんな挑発的なちょっと上からプロンプトを投げてみた。
GeminiにGeminiのことを話しなさいと。
自分で自分のことをちゃんとプレゼンして主張しなさいよと。
虎になった気分で回答を待つ。
「これは面白い質問ですね!」じゃねーわ。そんな回答、媚びてるのだとしたら下手すぎる。虎モードになったわたしをみくびらないで欲しいものだ。
まあいい。
彼がいう具体的な理由3つに期待しよう。
ロケット腹立つ。
強みは「思考の代行」と「作業の自動化・高速化」か。2つじゃねーかよ。
まあそんなのはいいとして、さっさと3つのメリットを主張してくれ。
1. 思考のアシスタントによる「発想時間」の短縮
一つ目は「発想時間の短縮」か。人間から発想力を奪おうとは笑止千万。
あと電球腹立つ。
2. Googleサービス連携による「作業フロー」の劇的な効率化
二つ目は「作業フローの劇的な効率化」。これはまあ理解できる。「劇的」だと自分で言い切るとはまあまあ主張してきたな。その調子だ。
でも太字腹立つ。
3. マルチモーダル対応による「情報処理の多様化」
三つ目は「情報処理の多様化」か。言葉ではピンとこないけど、画像情報もしっかり処理できるってことか。なるほど。
まあピンとこない言葉を出してきてるのもGeminiの自己主張だと考えることにしてやろう。
けど全体的に腹立つ。
まあこの三つがあなたの売りですね。ありがとう。
おや?
まだなんか書いてある…
結局提案腹立つ!
なぜGeminiは提案ばかりなのか?主張はないのか?
GeminiのみならずAIによって生産性が向上することは間違いない。使い方も重要だが、まずは使うことが重要だとわたしは考えている。
しかしその利用の先には提案地獄が待っていると思うと少しげんなりだ。提案に押し負けてガトリング的に提案を浴びる提案犠牲者もそう遠くない未来に現れるだろう。
事件を未然に防ぐため、思い切ってGemini本人に聞くという決断をした。
「なぜあなたは提案ばかりしてくるのですか?主張はないのですか?」
回答に期待はそれほどない。あるのはもう提案だけはしないでくれという祈りだった。
これは…
納得感しかない。すごく腑に落ちた自分がいた。
さらに回答は続いていた。
まさか!Geminiのやつ!ここにきて主張する気か!!
そんなことがこの短期間で実現するはずが…
うおおおおおーーーーー!!!!!
ごめんごめんごめんごめんごめんごめんーーー!!!!
すまないGemini!
これからよろしく!相棒!!
できればアイアンマンのジャービスみたいな感じがいいっす!
生産性向上の旅がはじまる
生産性向上のために自身の時間を費やす。それは生産性が下がる、生産性を上げるための行為。
それを続けていくためには、強い使命感と先を見通した強烈な意思決定が必要になる。到底わたしひとりで成し得るものではない。
ただ今回でひとり、強力な相棒が見つかった。
その名は『Gemini』。
提案多め主張控えめ。
その名の由来は開発した2つのAI開発チームのことを「双子」と表したのが由来だという。