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【行動心理学】視線は「Z」と「N」に動いていた!?

2025.11.20

#ナレッジ

【行動心理学】視線は「Z」と「N」に動いていた!?

ZとN

どうもです。野中です。

最近私生活でもAIをフル活用しております。
家で私が「Geminiに聞いてみよ~」とよく言っているので、
息子は会社に「ジェミニさん」という名前の人がいるんだと思っていたそうです。

さて最近の私はというと、今期に入ってから少しだけマーケティングにおける行動心理学を勉強しています。


私たちが普段、何気なく見ているWebサイトやチラシ、そして雑誌。
「なんだか、この広告はスッと頭に入ってくるな」
「こっちのデザインは、見出しが目に飛び込んでくる」
そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、その「わかりやすさ」の秘密は、
私たちが文字を読む文化によって育まれた「視線のクセ」にあるのかもしれません。

人は、広告を「じっくり読もう」とは思っていません。
パッと見て「自分に関係あるか」を0.5秒で判断しています。

優れたデザインは、私たちが無意識にモノを見る「順番」を計算して作られています。

今日は、そんな行動心理学に基づいた「視線の法則」の中から、
「Zの法則」「Nの法則」をご紹介します!

① Zの法則:横書きデザインの「王道」

まず、最も基本的で、横書きのWebサイトやチラシなどで多用されるのが「Zの法則」です。

人は広告を「パッと見」でスキャンしています。
一枚の紙やバナーをパッと見渡すとき、視線は無意識に最も効率の良いルートを探します。
それが「Z」の形です。


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1.まず「左上」から情報を見始め、

2.視線はそのまま「右上」へ水平に動きます。

3.次に、視線は対角線を描くように「左下」へ移動し、

4.最後に、再び水平に「右下」へと移動して終わる。
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Z
こういうことです。

世の中の多くのWebサイトや広告が、一番大事なキャッチコピーを左上に、
そして「申込みボタン」などのゴールを右下に置くことが多いのは、
この「Zの法則」に基づいていることが多いんです。
視線が最後にたどり着く「右下」こそ、行動を促す「ゴール」に最適な場所、というわけですね。

② Nの法則:Zの「縦書き」バージョン

Zの法則が「横書き」デザインの基本なら、Nの法則は「縦書き」デザインの基本と言えます。
私たち日本人が古くから慣れ親しんでいる、縦書きの紙面を読むときの視線のクセを示したものです。

その名の通り、視線はアルファベットの「N」(厳密には逆Nの形)を描くように動くとされています。



---------------------------------------------------------------- 

1.まず「右上」(縦書きのスタート地点)から見始め、

2.視線はそのまま「右下」へ垂直に動きます。

3.次に、視線は対角線を描くように「左上」へ移動し、

4.最後に、再び垂直に「左下」へと移動して終わる。
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N
こういうことです。

Zの法則が左上スタート・右下ゴールだったのに対し、Nの法則は右上スタート・左下ゴールとなります。
和風のデザインや、あえて「和」の雰囲気を伝えたいポスターなどで、この視線の流れが意識されていることがあります。新聞もそうですね。

デザインの「意図」に気づく面白さ

今回は、Z(横書き)とN(縦書き)という視線の法則をご紹介しました。

私たちはただ「見たいものを見ている」ようで、実はこうした文化的な「視線のクセ」に沿って、自然と誘導されているのかもしれません。

次に広告や雑誌のページを見るとき、 「お、これはZの法則だ!」 「この和風ポスター、Nの法則を意識してるかも?」 と探してみると、デザインの裏側が見えてきて、ちょっと面白いかもしれませんね♪

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