BTSから学ぶブランド戦略
ご無沙汰しております、野中です。
先日釜山で開催されたBTSのLIVEの奇跡的にチケットが取れまして、行ってまいりました。
好きになってから2週間で行くこと決めて引かれました。
そこにいるファンたちは様々な人種や国籍、年齢層の幅も広く、まるで小さな地球のようでした🌎
会場でふと、今私は壮大なマーケティング戦略の成果物のど真ん中にいるのではないかと、一瞬我に返り、これは掘り下げてみようと心に決めて帰ってきました!!!
BTSから学ぶブランド戦略
「BTS」という名前、一度は耳にしたことがあるかと思います。
韓国発のグループでありながら、アメリカのビルボードで1位を連発。
海外メディアから「21世紀のビートルズ」と称されるほどの歴史的な熱狂を巻き起こし、国連でのスピーチを行うなど、今やエンタメの枠を超えた世界的な社会現象となっています。
音楽の素晴らしさやメンバーの魅力はもちろんですが、彼らの爆発的なヒットの裏側には、現代のビジネスやWebマーケティングに今すぐ応用できる、極めて緻密な「ブランド戦略」が隠されています。
「なぜ、言葉も文化も違う世界中で、ビートルズ再来とも言われるほどの熱狂を生み出せたのか?」 その理由を、知られざる3つの戦略から紐解きます。
1. SNSでさらけ出す「人間らしさ」と圧倒的な接触頻度
従来のアイドルといえば、完璧に作り込まれた「雲の上のスター」が主流でした。
しかし、BTSは全く逆のアプローチを取りました。
彼らはデビュー当時、決して大手の有名事務所に所属していたわけではなく、テレビなどのマスメディアに頻繁に出られる環境ではありませんでした。
そこで彼らが取ったのが、自身が抱える挫折や心の葛藤といった生々しい感情を楽曲で表現し、さらにYouTubeやTwitter(現X)などのSNSを駆使して、舞台裏のリアルな素顔や泥臭い練習風景を毎日配信し続けるという戦略でした。
▼ここがすごい▼
ネット上で毎日彼らの「人間味溢れるリアルな日常やストーリー」に触れる状態を作ることで、親近感と信頼感を爆発的に高めました(心理学でいう「ザイオンス効果」)。
弱小事務所という逆境を逆手に取り、遠くのスターではなく、一緒に成長を見守るパートナーのような特別な絆を構築したのです。
▼ビジネスへのヒント▼
商品のスペックや機能が良いだけでは、なかなか選ばれにくい時代になっています。
大切なのは、開発の苦労や「なぜこれを作ったのか」という泥臭い裏側のストーリー(人間らしさ)を、SNSなどでお客さんに届くよう地道に発信していくことです。
予算や知名度がないからと諦めず、自分たちから積極的にお客さんとの接点を作っていく。その地道な姿勢こそが、単なる「買い手」を「熱狂的な応援者(ファン)」に変える一番の近道かもしれません。
2. 単なるエンタメを超えた「社会的なメッセージ」の共有
彼らは単に「かっこいい曲を歌って踊るグループ」ではありません。
「Love Yourself(まず自分自身を愛そう)」という一貫した強いメッセージを社会に向けて発信し続けています。
実際にUNICEF(国連児童基金)とパートナーシップを結び、世界の若者に向けてスピーチを行った実績もあります。
▼ここがすごい▼
ファンは「エンタメを消費している」のではなく、「彼らの掲げる素晴らしい思想や価値観に賛同し、一緒に参加している」という感覚を持ちます。
これが、他グループとは一線を画す強固な結束力を生んでいます。
▼ビジネスへのヒント▼
企業のパーパス(存在意義)やビジョンを明確にすること。
「このブランドは社会をどう良くしたいのか」という姿勢を示すことが、現代の消費者に選ばれる大きな理由になります。
3. ファンが自ら宣伝隊長になる「UGC(口コミ)」の仕組み
BTSのファン(通称:ARMY)の熱量は、一般的な「推し活」の枠を遥かに超えています。
象徴的なのが、世界中のファンが自発的に行う「ローカライズ(翻訳)のバケツリレー」です。
韓国語の歌詞やメンバーの発言を、あらゆる言語へ有志のファンが自主的に翻訳。
単なる直訳ではなく、その背景にある文化的なニュアンスまで解説を添えてSNSで拡散していく動きを日常的に取っています。
公式が動くよりも早く、ファン自身が「世界への架け橋」となって魅力を広めているのです。
▼ここがすごい▼
企業が莫大な広告費をかけなくても、ユーザー自身が最高のアドバイザー(宣伝隊長)として機能する仕組みが自然発生しています。
▼ビジネスへのヒント▼
SNS時代における究極のゴールは、ユーザーに「誰かに教えたい!」「この感動をシェアしたい!」と思わせるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の仕組みを作ることです。
これからのビジネスが目指すべき「ファンマーケティング」
BTSが証明したのは、「顧客(ファン)を単なる消費者としてではなく、ブランドを一緒に大きくしていくパートナーとしてリスペクトする」という姿勢の強さです。
SNSを通じて「人間らしさ」を高い頻度で届け、共通の思想で結ばれる。
だからこそ、彼らの言葉をファンが自主的に翻訳して世界に広めていったように、どんな広告よりも強い「熱狂的な推奨者」が育ちました。
自社の商品やサービスに、どれだけの「ストーリー」や「顧客が参加できる共感の余白」があるか?
世界的グループの足跡から学べるヒントは、私たちのビジネスにも溢れていまね!!!