MAKE LOCAL COOLを形にする10年へ
皆さま、いつもお世話になっております。
品川(社内通称:じゅんさん)です。
ブログをご覧いただいている皆さま、日頃より温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
弊社は2016年11月29日に創業し、気がつけば今年の11月で10周年を迎えます。
10年という節目が近づいているこのタイミングでブログを書く機会をもらったので、前回に続き、今回も「10年」をテーマに書いてみたいと思います。
今回は、創業した頃に考えていたことや、この10年間を振り返りながら、これからの「自分の役割」について書いてみます。
創業期のこと
私も今年で45歳になりました。
ということは、人生のおよそ4分の1弱をセンドグループとともに過ごしてきたことになります。
そう考えると、なかなかの長さです。
当社は、私と大学時代の後輩である笠井の2名で創業した会社です。
笠井とは大学を卒業した後も、私の同級生たちの集まりに笠井が加わるような形で、仲間として付き合いが続いていました。当時の私たちは、仕事の話なんてほとんどしません。大学時代の延長線のようなノリで集まって、くだらない話をして、笑っている。そんな関係でした。
そして私は、そのグループの中でもかなり自由気ままで、自分勝手な性格で、おそらく「リーダー」という言葉からは、一番遠い存在だったと思います。
ただ、昔から一つだけ思っていたことがありました。
「いつか、こいつらと一緒に仕事ができたら楽しそうだな」
それは、会社を作りたいと思うようになった大きな理由の一つでした。
そんな中でも、私と笠井はお互いWEB業界に進んでいたこともあり、たまに仕事の情報交換をすることがありました。その中で、お互いに「いつか起業したい」と思っていることも知りました。
ただ、最初から「一緒に会社をやろう」と話していたわけではありません。笠井は当時所属していた会社で社内ベンチャーを立ち上げる予定で、私は完全に独立するつもりでした。
それが2016年5月、とある運命的な出来事をきっかけに、一緒に会社を立ち上げることになります。そして同年11月、センドグループを共同創業しました。
このあたりを書き始めると、それだけでブログ一本分になりそうなので今回は割愛します。でも、まあまあ運命的だったと思っています。この話は、またいつか書ければと思います。
当時考えていたこと
会社を作るとき、私たちは何を考えていたのか。
笠井には、もともと社内ベンチャーとして承認をもらっていた、漁業プラットフォームのビジネスアイデアがありました。
一方の私はというと、
「友達と一緒に働ける場所を作りたい」
というのが起業理由でした。
ですので、明確に「この事業をやりたい」というものはありませんでした。
「何をやるかよりも、誰と働くか。」
仕事は、人生の中でもかなり長い時間を使うものです。どうせ長い時間を過ごすのであれば、楽しく働きたい。気の合う仲間たちが集まって、ワイワイ仕事ができる会社を作りたい。私が会社を作ろうと思った理由は、最初は本当にそんなものでした。
ただ、東京で長く仕事をしていたこともあり、起業を機に地元へ戻りたいという気持ちはありました。そして、せっかく地元に戻るのであれば、福岡だけではなく、全国の地域に関わる仕事がしたいとも考えていました。
「地域に根付いた仕事をする」
この部分では、私と笠井の考えは一致していました。
MAKE LOCAL COOLという言葉
創業当時、まずは、自分たちの強みであるWEBの力を地域企業の成長のために使おう。目の前のお客様に本気で向き合い、その成長にコミットすることから始めよう。
そして土台ができ、会社として自立できたら、地域を盛り上げる新しいことにも挑戦していこう。
そんな想いで、センドグループはスタートしました。
ですから、
「地域に貢献できる仕事をすること」
そして、
「ワイワイした会社であること」
この二つは、会社が大きくなっても変えないでおこうと話していた、私たちの原点です。
それが今のVISIONである「MAKE LOCAL COOL」と、VALUEである「一生青春」という言葉につながっています。
この「MAKE LOCAL COOL」という言葉ですが、私たちの事業活動を通して、人が集まる、かっこいい地域をつくる、そして地域が盛り上がることで、日本をもっと元気にする、そんな想いが込められています。
地域にはまだまだ伸び代がある、だからこそ、地域に挑戦する人や企業がもっと増えれば、日本はもっと面白くなる。私たちはその一翼を担う存在でありたい、そう考えています。
10年間を振り返ってみる
では、実際にこの10年はどうだったのか。
ありがたいことに、創業から毎年黒字で経営を続けることができました。
そういう意味では、ある程度順調にやってこられたのではないかと思っています。
うまくいったこと
本当に愉快な仲間たちにも恵まれました。
身の丈より少し背伸びした事務所を借りたり、国内ではありますが、みんなで社員旅行に行ったり、振り返ると、本当にたくさんの楽しい思い出があります。
また、家族を大切にしてほしいという想いから、時間単位の有給休暇やリモート勤務を取り入れたり、働く時間に制約があるメンバーにはフレックス制度を導入したり、まだまだ十分とは言えませんが、自分たちなりに働きやすい会社づくりも進めてきました。
毎年少しずつではありますが昇給を行い、決算期には賞与も出し続けることができました。
メンバーからすると、
「いやいや、まだまだやろ」
と言われる部分もたくさんあると思います。それは、本当にそうだと思います。
でも、もともと自分本位で、明確な目標もなく、リーダーとは程遠かった自分の割には、
「それなりに頑張った10年だったんじゃないかな」
なんて、少しだけ思ったりもしています。
福岡の小さな会社に仕事を任せてくださったお客様。
一緒に仕事をしてくださったパートナー企業の皆さま。
信じてついてきてくれたメンバー。
ここまで一緒に会社をつくってきた笠井。
そして、いつも支えてくれている家族。
本当にたくさんの人たちのおかげで、なんとか10年間、代表という仕事を続けることができました。
心から感謝しています。
私たちの伸び代
一方で、10年経った今だからこそ、強く感じることもあります。それは、「MAKE LOCAL COOL」との距離感です。まだまだ遠い。
前述した通り、創業当初の私の地域への想いは、
「地域に関わる仕事ができたらいいよね」
くらいのものでした。
それが、不思議なものです。会社を長く続ければ続けるほど、地域への想いは年々強くなっていきました。
理由はいくつかあると思います。
メンバーが増え、会社として掲げるビジョンについて話す機会が増えました。
地域企業の皆さまから、期待の言葉をいただくことも増えました。
そういった場で、何度も「MAKE LOCAL COOL」と口にしてきました。
最初は会社として掲げた言葉だったものが、何度も口にするうちに、自分自身の目標になっていった。今では、人生をかけて成し遂げたいことの一つになっています。
「何をやるかより、誰とやるか」が大事だった自分が、今では本気で、地域を盛り上げるプレイヤーになりたいと思っています。
だからこそ、「MAKE LOCAL COOL」という視点でこの10年を振り返ると、手放しでよくやったとも言えません。
「もっとできたんじゃないか。」
正直、そんな思いがあります。
現在、当社の利益のほぼ100%は、祖業であるWEBマーケティング事業から生まれています。もちろん、それが悪いという話ではありません。むしろ、この事業があったからこそ、今のセンドグループがあります。ここまで育ててくれたこの事業には、本当に感謝しています。
ただ、この事業だけで「MAKE LOCAL COOL」を十分に体現できているかと聞かれると、私はまだそうではないと思っています。
本当に、地域に根付いた仕事ができているのか。
本当に、地域の人や企業に影響を与える存在になれているのか。
本当に、地域に新しい産業や選択肢を生み出す一翼を担えているのか。
そう考えると、答えは、
「まだまだできることがある」
です。
理想と現実には、まだ大きなギャップがあります。
これが、10年間を振り返った今の率直な気持ちです。
なぜギャップは生まれたのか?
では、何が問題だったのか。
いろいろな理由はあると思います。
市場の問題もある。
人の問題もある。
会社の規模の問題もある。
でも、10年経った今、自分なりに一番大きかったと思うのは、「自分自身の守りを重視するスタンス」にあると思っています。
私は、極度のビビりです。
会社を潰すわけにはいかない。
メンバーの生活を守らないといけない。
その家族の生活も守らないといけない。
ずっと、そんなことを考えながら経営してきました。
メンバーに任せるなんて言葉を言いながら、 最後の最後では、
「自分が見ておいた方がいい」
「自分が判断した方が安全だ」
そう思っている自分がいたように思います。
人を信頼しているようで、最後まで信頼し切れていなかった。だから、本当の意味では任せ切れていなかった。そして、口を出し、手を出していました。
その慎重さのおかげで、今くらいの規模の会社であれば、大きく崩さずに経営していく力はある程度身についた気がします。自分が細かいところまで見ている限りは、そんなに大きく転ぶことはないと思います。
でも、それでは大きな飛躍は起こらない。
それでは「MAKE LOCAL COOL」なんて大それたことは実現できない。
守ることと、挑戦すること。
この10年間、私は前者を少し重視しすぎたのだと思います。
耳が痛い話ですが、これは間違いなく、次の10年における自分自身の大きなテーマです。
次の10年は、前に出ます
では、このギャップを埋めるためにどうするのか?
結論、自分の役割を大きく変えます。
先頭に立ち、会社を引っ張ります。
守りのキーマンではなく、攻めのキーマンになります。サッカーで言う、フォワードです。
創業期の私は、間違いなくフォワードでした。役割はシンプルです。
「とにかく仕事を取ってくること」
最前線で営業して、とにかく案件を受注する。話さえ決めれば、笠井やしんごが何とかしてくれる。そんな感じでした。
この頃、大坪さんからよく、
「品川は、いつも電話しながら外出から戻ってくる。会社が近づいたら電話かけているに違いない。」
といじられていました。でも、そんなことは当然ありませんので、本当にそのくらい忙しかったんだと思います。
それが5期目くらいから、メンバーの人数が増え、阿吽の呼吸だけでは会社が回らなくなってきました。組織として、共通のルールが必要になりました。評価制度や勤務制度をつくったり、社内報やイベントを通じてカルチャーを浸透させたり。
私は、事業だけを見るのではなく、組織全体のバランスを見る役割を担うことが増えていきました。
誰かが困っていればフォローする。
組織の詰まりがあれば解消する。
気がつけば、フォワードの位置から少しずつ下がり、司令塔のような役割になっていました。
そして最近は、さらに下がって、ゴールキーパーのような場所にいた気がします。
一番後ろから全体を見る。
危ないところがあれば先回りする。
誰かがミスをしても、最後に止める。
これはこれで、会社に必要な役割だったと思います。会社の成長に合わせて、自分の役割を変えてきたとも言えます。
でも、私は少し下がりすぎました。
もっと事業をつくることに時間を使うべきだった。
もっと会社の成長そのものに、自分の時間を使うべきだった。
もっと前に出るべきだった。
組織を守ることに比重を置きすぎた結果、事業成長のスピードを落としてしまった部分もあったと思っています。
前に出るとは、事業成長にコミットすること
MAKE LOCAL COOLを実現するために、私は、もう一度フォワードに戻ります。次の10年は、グループ全体の事業成長にコミットします。
MAKE LOCAL COOLの実現を加速する、WEBに続く新しい収益事業をつくる。
そのために外に出る。人に会う。地域に行く。新しい仲間を増やす。新しい会社、新しい事業、新しい可能性を見つける。
そして、センドグループを次のステージに引き上げる。
これが、これからの自分の仕事です。
そのために、やめることも決めます。
現業を手放します。
現場の細かい意思決定には一切関与しない。
日々のマネジメントにも、必要以上に関与しない。
既存事業の成長は、笠井、しんじをはじめ、これまで一緒に会社をつくってきた仲間たちに、本当の意味で任せていきます。
正直、怖さはあります。ビビりは、すぐには治りません。
でも、そこを手放さなければ、自分も会社も次には進めないと思っています。
人を信じる。
任せる。
そして、自分にしかできないことに時間を使う。
これが、これからの自分の役割です。
これからは、今まで以上のスピードで走ります。
その中で、
「ちょっと速すぎる」
「今までのセンドの方がよかった」
そう思う人が出てくるかもしれません。
それでも、私たちは前に進みます。
もちろん、誰かを置いていきたいわけではありません。むしろ、できることなら全員と一緒に行きたい。この10年間、一緒に働いてきた仲間たちは、自分にとって本当に大切な存在です。
でもだからといって、全員がついて来られるスピードまで会社の歩みを遅くすることは、もうしません。それではMAKE LOCAL COOLは実現できない。
今の仲間たちなら、絶対について来れると信じて進みたいと思います。
後ろのことは、笠井たちに任せます。
そして自分は、後ろを振り返ることはせず、進むべき方向を見続けたいと思います。
これからのセンドグループにご期待ください
10年前、2人で始めた会社が、ここまで来ました。
でも、まだ10年です。まだ何も成し遂げていません。
MAKE LOCAL COOL
僕たちの事業活動を通して、人が集まるかっこいい地域をつくる。
地域から、日本をもっと元気にする。次の10年は、それを本当に形にしていきます。
たくさん失敗すると思います。
迷うことも、悩むこともあると思います。
それでも、仲間たちと一緒に挑戦し続けたい。
私は、その歩み自体が、私たちにとってかけがえのない「青春」になると信じています。
次の10年のセンドグループにも、ぜひご期待ください。